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該当作なし
今回は、残念ながら大賞に至る作品はございませんでした。
次回以降も、情熱のこもった作品をお待ちしております!
『ブラッドライン』
柳沢宏 / 坂本広太
“救済”と称し、人の心身を侵食し怪物に変えてしまうウイルスを操る男・内藤と、彼を追う女性・上村。ケンカに明け暮れる毎日を過ごしていた少年・ソラは、ふたりの間に起こる、常識を超えた事件に巻き込まれる。ウイルスがソラを侵食するまで、残された時間は24時間。果たして……!?
99ページというページ数と緻密に描かれた画面は、世界観に説得力を持たせ、物語に引き込む力がある。一方でページ数の多さは読者の負担になることも。キャラ設定やシナリオを簡潔にまとめ、伝えたい部分を整理すれば、さらに読みやすくなるだろう。
『心境迷路 まっくら森』
おぐらあきこ
キャラクター創りやテーマの据え方、見せ場の表現などは評価できる。お話のテンポに勢いがあるので読みやすいが、立てたテーマが読者に伝わりきれていないのが気になった。勢いだけに頼らない物語の構成も、これから研究してほしい。
『恥ぇんじ ラビリンス』
さき千鈴
魅力的な女性キャラの長所を引き立たせるために、エッチなシーン、アクションシーン共に見せ場があるのは好印象。男性キャラの創り込みや、構図のメリハリなどの弱点を改善しつつ画力を伸ばせば、もっと完成度の高い作品が描けるようになるだろう。
『SEED BREAKER』
笹丸直敬
1本の物語を作る構成力は評価できる。だが、世界観やキャラクターの能力を説明する場面が悪い意味で目立つのは残念。共感できるキャラクターの「活躍」を通じて、作品の魅力を伝えていってほしい。
『SWITCH』
若林裕介
これで良いから、というのではなく(笑)後半の見せ場部分に読者を面白がらせよう、という意識を感じるので、「伸びるであろう」という期待をこめて推しました。問題はそこへ至るまでのフリの弱さで、先の展開を予想させるパーツが前部にないため、たとえば、登場したところでいきなり、犯人の正体がわかったとしても、読者的には「…へえ…そうなんだ」という感想しか持てないわけです。が、ここは「なんとそうだったのか!」あるいは「そうだと思ってたぜ!」みたいに思ってくれた方が盛り上がるわけです。物語というのは読者に先を期待させる、裏切る(いい方向であれ、悪い方向であれ)の繰り返しですから、これのやりかたを早急にマスターすべく、努力してください。グッと良くなるはずです。
○最終選考該当作品(作者名五十音順)
FIFTEEN / 赤津慎吾
マリーにお願い! / 岡村誠
フェイス / 酒井栄二
まるちゅう!! 市立丸富士沢中学校美術部 / ねこみなべ
黒の王 金の騎士 /
剣鬼 / 牧野博之
残念ながら大賞作品は出なかったものの、優秀賞を初めとしてバラエティ豊かな作品が集まったことを、まずは嬉しく思う。だが全体を通して、「コレ!」という個性やパワーを感じられる作品が少なかったのは残念。その中において「ブラッドライン」には“絵”に対する凄まじい情熱を感じられたことが、受賞の要因となっている。作品としてのまとまりも大事だが、絵でも物語でも「これは!」というパワーや可能性を感じさせてくれる作品をもっと読んでみたい。荒削りでもいい。「これが自分の描きたい事だ!」という情熱を思いっきりぶつけて来てほしい!!
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