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第5回フレコミ漫画大賞結果発表!
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たくさんのご応募ありがとうございました!選ばれた作品は、コレだ!!
第5回「フレコミ漫画大賞」結果
大賞
該当作なし
今回は、残念ながら大賞に至る作品はございませんでした。
次回以降も、情熱のこもった作品をお待ちしております!
優秀賞
少女合体メルノアーク

少女合体メルノアーク
『少女合体メルノアーク』
  
さき千鈴
講評
ヒロインを多数登場させるギミックや、いわゆる「萌え」が得意分野であることを全面的に推し出すことで、作者自身が自分の読者層を意識していることを、作品から感じ取ることができたのが、非常に好印象。
ただし、変身ヒロイン以外のキャラクターの個性の作りこみや、「萌え」以外の見せ場の作り方や描きこみ、ストーリー展開においての伏線の張り方など、「読者へのアピール」に繋がる部分については、現状に満足せずに、もっともっと、こだわることもできたはずだ。
これを克服すれば、作品の長所がいくつにも増え、自分が見据える読者層に広くアピールできるようになるだろう。
優秀賞
The Sky same as you

The Sky same as you
『The Sky same as you』
  
若林裕介
講評
応募作品の中で、特にストーリー・キャラクター性・作画面など、総合的な評価が高かった。シンプルな「ボーイミーツガール」のストーリーで、現状でも幅広い読者層にアピールでき、恋愛ドラマとしての完成度も評価できる。
それだけに「この場面が入ったからこそ、印象的な作品になった」というページが少ないことは、非常に残念だ。
今後必要な点は、漫画としての「特徴的な見せ場作り」だろう。
ドラマにこだわるのであれば、物語の視点となるキャラクターを絞り込み、登場人物ひとりひとりの「リアルな行動、リアルな心理描写」の見せ方を工夫してほしいし、男性読者層向けに特化するのであれば「主人公の視点から見た、ヒロインのカワイさ」などを、もっと露骨に見せてもいいと思う。
どの読者にもアピールできる作品スタイルを捨てる必要は無いので、自分の読者層を意識した演出にこだわってほしい。
佳作
                   
九十九
『九十九』
  
イリ
講評
「史実の裏に見る歴史作品」という世界観に関するきめの細かさと、キャラクターの表情などには、こだわりを感じるが、ストーリー展開や背景・仕上げに関する甘さは残っているように感じた。
男性向けにするならば、「殺陣」、「忍術」などの時代劇アクションの見せ場を、見開きや大コマを作る以上に徹底的にこだわってほしいし、女性向けにするならば、もっと「敵方どうしの男女の恋愛」をドラマの中心に見据え、演出方法を変えることもできたはず。
読者層を特化することで、自分の作品に新たな魅力を見出してほしい。
                    
いぬのきもち
『いぬのきもち』
  
キミドりん
講評
作品のテーマが「女性同士の恋愛」であり、「コスプレ」などのキーワードから、男性読者を意識した作りになっているのはわかるが、心理描写にあわせた「写真のような1枚絵」が得意技のようにも感じるので、女性読者にアプローチできる部分もあるはず。
男女どちらにも好まれるストーリーのわかりやすさは長所だと思うので、今後は、自分の得意だと思う分野を活かす演出方法や、テーマ作りを意識してほしい。
特別審査員賞
Vacant Hill
『Vacant Hill』
  
紅丸
高山瑞穂先生の講評
この作品を推した理由は「迫力のある画に圧倒された」という点に尽きます。デッサン力も確かで、キャラの表情も豊か。なおかつペンワークも素晴らしい。凄まじい描きこみにも関わらず見易い画面に仕上がっているのは、確かな技量がある証拠です。ただ残念なのは、画の割にストーリー構成がやや稚拙だという点。短いページ数になにもかも詰め込もうとして、総じてコマが小さい。そのためせっかくの躍動感ある画が殺されてしまっています。
限られたページの中で何を描き、何を切り捨てるか?
ネーム段階で、その推敲をもっとしておくべきでしょう。
○最終選考該当作品(作者名五十音順)
蹴球★ガールズ
『蹴球★ガールズ』
  
青い人
講評
物語の前半と後半で、主人公とライバルの視点が逆になってしまっており、ふたりのキャラクターの魅力を引き出せていないように感じたのは残念。作画能力や、ジャンルを選ぶ力はあると思うので、たとえば、この作品のジャンルである「サッカー」に基づいた技術的な部分や、キャラクターの性格付け、エピソードを用意して、登場するキャラクターに差をつけてほしいところ。逆に、作品前半の特徴でもあった「サッカーをギミックに、日常コメディする漫画」に特化してもいいと思う。自分の目指す作品スタイルにあわせた演出にこだわれば、もっと強く印象に残る漫画になるはずだ。
                   
薔薇の騎士 -ロードナイト-
『薔薇の騎士 -ロードナイト-』
  
荒木佑輔
講評
いわゆる「特撮ヒーロー」を、そのままの演出でこなした「わかりやすさ」は、「自分の読者層」を意識している証拠だ。変身シーンや必殺技、各キャラの表情など、ヒーローもののカンどころを大ゴマにしている点も好感が持てた。ただし、主人公が活躍する以外のページのトーン仕上げや、背景や重要物の描きこみなど、「自分のこだわっていない部分の煩雑さ」が目立ってしまったのは大きなマイナス。作画面の克服はもちろんのこと、たとえば、前半に主人公の能力がわかるアクションシーンや、敵側の存在を匂わせる伏線を入れてみるなどして、映像ではない「ストーリー部分の演出」にも、もっともっとこだわってみよう。
                    
星屑導標(ほしくずみちしるべ)
『星屑導標(ほしくずみちしるべ)』
  
加納るり
講評
作画技術は高く、キャラクターも活き活きと行動しているが、ファンタジックな世界観を見せようとすることにこだわったあまり、ストーリーや設定を読者が把握できないままに、物語が帰結してしまったのは、非常にもったいない。
ここは長所を活かして、たとえば、現代モノのストーリー作品やキャラクターの行動だけで楽しめるコメディ作品に挑戦するなどして、作者自身が「壮大な世界観」に振り回されず、かつ、得意分野である「キャラクターのハツラツさ」を活かせるシチュエーションを見出してほしい。
君とワンダフルワールド
『君とワンダフルワールド』
  
北川らら
講評
少女漫画的な心理描写演出と、キャラクターの目立たせ方については好感が持てた。
しかし、セリフのみでキャラクターのバックボーンを振り返ってしまっているため、場面作りが単調に見えてしまったのは残念。
「過去の出来事で気持ちが動いたからこそ、キャラクターはどんな行動を起こすのか?」という、「印象に残る場面」が欠けているのが非常にもったいない。
たとえば、彼のヘンな発明品で主人公が振り回されながら、人を信じるようになる… など、ストーリーに起伏を持たせることもできたはずだ。
キャラクターは悪くないのだから、今後は「演出」にこだわろう。
となりの秘密結社
『となりの秘密結社』
  
さとうたかのり
講評
シンプルかつ不条理で、ギャグ漫画としては面白かった。
同じキャラの立ち位置で、もっといろいろなネタが見たい気分であり、総じて、この12ページだけでは、キャラクターの面白さを引き出しているかの判断は難しい。
ギャグ漫画として、印象に残る1場面を作ろうとする気持ちは伝わったので、「1ページ1オチ」の構成にこだわらず、絶えず読者を笑わせることを心がけてほしい。
読み切りギャグ作品である以上、その方が各キャラクターの性格を際立たせることができるからだ。
TRENCH
『TRENCH』
  
ふじさわ
講評
冒険譚としての物語構成は決して悪くなく、「家族を思う気持ち」や「親から受け継いだ行動」など、作品にテーマを据えようとする意識は、はっきりと感じることができた。
むしろ、海・山・海底などがキーワードで出てきている分、その世界観をもっと「広大」に見せる演出は、ラストの見開きだけでなく、もっともっとほしかった。独特の生物などの設定がある分、もったいない。
また、ストーリー展開も、前半部分に「伏線」を張りすぎてしまっており、後半の展開に意外性が見えないのも残念。
「世界観の演出」と「シナリオ構成」、どちらも克服できない弱点ではないと思うので、がんばってほしい。
ヴァンパイア チェンジ ザ ナイト
『ヴァンパイア チェンジ ザ ナイト』
  
弥壱
講評
ストーリーをまとめようとする努力、印象的な場面を作ろうとする努力を感じた。
また自分の読者層を理解しており、「女性読者」へのアプローチに徹底的にこだわった作品スタイルも評価できる。
基本的な絵柄・内容も決して悪くないのだが、自分のやりたい演出に対して、作画技術が追いついていない部分が見えてしまう点は残念だった。
たとえば、主人公の「昼間の姿」と「夜の姿」をもっと極端に差別化して、読者に対するキャラクターのアプローチ幅を広げてみたり、より読者層に近いであろう、ヒロイン側の視点に絞った作品作りにこだわってみるなどして読者を意識すれば、今以上に「カッコイイ男性キャラクター」の演出を引き立たせることができるだろう。
編集部総括
初開催から1年が経過した「フレコミ漫画大賞」だが、回を重ねるにつれて、
作画面・シナリオ面ともに、全体的にレベルアップしてきている。
そんな状況の中、今回、編集部と高山先生が
もっとも重要な審査のポイントとしたのは、「読者を意識した作品か、否か」。

漫画を描くのだから、それを手に取る読者を意識するのは当然のことだが、
その「当然のこと」を作品に反映させるのは、なかなか難しい。
今回、優秀賞を受賞したふたつの作品は、作画面・シナリオ面はもちろんのこと、
「自分が意識する読者層」に向けて、「現状の自分の得意な部分」を、
ジャンルや場面、あるいはキャラクターとして、きちんと示そうとしている努力が感じられた。
しかし、大賞に至っていないのは、講評でも書いたとおり、
まだ克服すべき短所があるからだ。
受賞者はこれに満足せずに、読者をもっともっと意識してほしい。

また、惜しくも受賞できなかった投稿者も、
シナリオをこなすことに精一杯になってしまったり、
自分の見せたい場面の作画だけにこだわりを見せるのではなく、今後は、
「どうすれば、読者が自分の作品を読んでくれるだろう?」
「どうすれば、読者が自分のキャラクターを好きになってくれるだろう?」
ということを、常に意識した作品作りを心がけていってほしい。
受賞者のみなさん おめでとうございます!!
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