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今回のフレコミ漫画大賞は、ここ数回の中でも、特徴的な内容の作品が出揃った。
他の作品との明確な「差異」、作品の「独自性」を追求することは、
作者自身の発想力や、可能性を見出す近道にもなる。
大賞を受賞した『We can
fly!』は、作画能力はもちろんのこと、
「自分にしか描けない場面」、「自分が構築した世界観」という
特徴・主張がひしひしと伝わってくる作品だった。
今後も努力を積み重ねていけば、その作品性に共感してくれる読者が
増えていくだろう。
「漫画を世に送り出す」ということは、
その先にいる読者が「どう感じるか」、
さらに、描き手自身が「どう感じてほしいのか」を意識しながら、
表現を追及していくということである。
全ての読者に対して、作者が伝えたいテーマが完璧に伝わる作品など、
世の中には存在しないが、原稿用紙の向こう側にいる読者を意識していれば、
決して「起承転結がきれいなだけの漫画」や
「自分が描きたいシーンが描ければいい」などという、
作者だけが満足する漫画にはなりえない。
今回の受賞者も、惜しくも受賞を逃した参加者も、
「ストーリー」だけではなく、「絵」だけではなく、
その先にいる「読者」が、自分の作品を読んでどう思うか、
他の作品には無い自分の作品の「独自性」は何なのかを、
もっと考えていってほしい。
漫画に欠かせない「テーマ作り」、「ストーリー構成」、「作品に持たせたい個性」
などは、日々の発想、日々の練習から生まれてくるものだ。
筆を動かすだけではなく、「発想力」のある作品に、今後も期待したい!
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