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父島海岸線1周の旅も、いよいよ大詰め。
私たちが最初に小笠原に上陸した二見湾に戻ってきました。
港の南にあるふたつの海岸は、車道に沿って南に歩いていけばたどり着けます。
車が無くても立ち寄れるビューポイントです!
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伊藤さん
「時期がよければ、父島のほとんどの海岸でアオウミガメを見ることはできます。
この扇浦も、例外ではないのですが……」
あたりを見回してみましたが、
アオウミガメが上陸した形跡は見当たらず……残念。
ですが、じつは、ウミガメは別の方法で見てきました!
詳しくは、次回のこのコーナーでお伝えします。
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ところで、海に見える大きな岩……というか、島というか……。
あれは何でしょう?
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伊藤さん
「あれは、要岩(かなめいわ)と言います。
扇形の海岸線なので、この海岸は『扇浦』と呼ばれるようになったそうですが、
扇の『要』の部分にあたるところに、ちょうどあの岩があるんです。
海の状態がよければ、シュノーケリングセットとライフジャケットを着て、
泳いで行くこともできますよ」
おお! ぜひ行ってみたい!
……と思ったのですが、
じつは、ここからナイショのお話。
この日の早朝の出来事……
伊藤さん
「おふたりとも、泳げますか?」
と聞かれ、竹林先生&担当Fは、
「大丈夫ですよー! 泳げます、泳げますー!」
と、自信満々答えたのですが……
前回は書きませんでしたが、お恥ずかしながら、ふたりとも溺れました……。
(詳しくは、竹林先生が描いた、1巻の「小笠原取材旅行記」をご覧ください)
なので、担当Fと竹林先生は、海を泳ぐ際に、
伊藤さんからビート板やシュノーケリングセットをお借りして
海に入っていたのです!
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そんなふたりが、要岩まで到達できるはずもなく、
この日は、残念ながら断念しました。
これを読んでいるみなさん!海はコワイです! 中途半端なウデで海に突貫するのは、
絶対にやめましょう!!!!
そして、伊藤さん、本当にありがとうございます!
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次の目的地、境浦に向かおうとしたときに見た、砂浜の脇にあるブランコ。
静かな風景の中にたたずむそのブランコを見て、竹林先生のイメージが沸いたようです。
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……取材直後に製作した第4話「木下家の人々。」で、いっちゃんが遊んでいる場面は、こうして生まれました!
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そして、伊藤さんの車は、最後の目的地、境浦に到着しました。
境浦は、緩やかな坂道を降りたところにある海岸。
……おや!? 海の中に、何か大きなものが見えますけれど、
明らかに自然のものではないようですが……?
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伊藤さん
「あれは、濱江丸(ひんこうまる)という貨物船でした。
戦時中に被弾して、この境浦に座礁したんです。
その座礁船が、今でも残っているんですよ」
ハワイと日本本土の間にある小笠原諸島は、
たびたび戦地となったそうで、島には今でも防空壕の跡などが残っています。
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伊藤さん
「その濱江丸の下ですが、昔はサメがいたんです。
10年くらい前の台風で、船の形が変わってしまいました。
その際に、サメも居場所を失ってしまったようで、今は姿を見かけません」
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――移民の訪れる島、戦争の悲しい歴史……そして現在。
人や生き物、静かに平和な時間が流れる島、小笠原諸島――。
竹林先生と私は、この島を訪れて本当によかったと思い、この小笠原で感じたことを作品で表現していくことを、心に誓いました!
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